（なんともつらい風景）
サイコスケッチ：心理記述
買い物に行ったとき、
ふと、二階へ続くスロープの下に、
一本の草を見つけました。
もちろん、そんな日の差さない、暗い場所、
まして水分もない場所のこと、
他にはなにもありません。
まあ、
よりによってこんな場所によく生きて
いたと、傷心の想いが湧いてきました。
それも、
小さな花を咲かせているではありませんか。
何とけなげなこの風景に、
自分の気持ちが寄り添っていくようでした。
こんな暗い場所、友も居ない、誰も見ない、
でも、
生きることが生まれた証、
そして、
自己の存在を、何とか表現しようと思わせる、
精一杯な生き方が、
ずんと胸に響いてきました。
人も同じ、思うようにいかないこととか、
理想どうりに進んでいかない場合があります。
こんな時、
やけっぱしになったり、投げやりになれば
かえって不憫のるつぼにはまっていく。
それより、
こんなときもあるかと、悟ることも
自分を安定させることになるかも・・・と。
「君もここまでやれれば、
生まれた甲斐もあったよね。
そして、ありがとう、感動を」
こんな言葉を残して、そこを離れました。
～エンカレ：励言～
生きるとは？
なりたいようになれる、
のでなく、
『なるようになる』。
と、悟るとき、
自分の生き様も美しく見える。
「自己解放の力」
