金網に引っかかる一枚の枯れ葉
~まだまだこれからの風景~
(作品は過去のものになっています)
サイコスケッチ:心理描写
晩秋の風が、ほほに冷たい季節が
やってきた。
北風に強引に吹飛ばされていく、
軽くなった落ち葉たち。
東へ西へはたまた見知らぬ土地へ、
落ち葉たちは去っていく。
自分の人生の着地点をみつけに。
「おや?・・・」
そんな終末の命の中に、
「まだまだ、まだ早い、これからよ」
こんな声がしてきそうな、
風景が・・・。
金網にぐっとしがみついて、
冷たい北風に逆らっている一つの命。
手を離せば、共々と同じ末路。
自らの命の可能性に賭けてるような
落ち葉の姿であった。
人の生きゆく姿もこれに似ていまいか。
くずれゆくことにまかせるのも人生だが、
一日でも輝けるのならその力を持ちたい。
人の心は気持ちしだいで老いもするし、
若さも湧かせられるのではないだろうか。
与えられた尊い人間としての自分の命を、
今ある限り、輝かせていきたいと思う。
夢や希望に年齢はないのだから・・・。
~エンカレ:励言~
濡れ落ち葉は まだ早い
自分の命は 自分で決める
意志を持って生きるとき
明日が開ける
年齢で決めない 自分の生き方