人生に必要なことは草や昆虫や?に教えられた

日々の「あれ!おや?」から、人生の指針を紡いできた観察日記です。

観察の風景

 
(折られたためにゆがんだつぼみ。
 栄養がつぼみまで届いていない・・)
*折れた所をガムテープでしっかりと
 止めてあげました。
 
 
 
(苦難にめげず咲かせたユリの花)
 
 
~いたわり思いやりの風景~
 
散歩の時に一本のユリを見つけました。
しばらくすると、小さなつぼみをつけました。
ふっくらしていて、とても可愛い感じです。
「咲くのはいつごろかな?」と、散歩するたびに
楽しみが膨らんでいきました。
 
「ああ、何だ!どうした・・・」
何と、その朝、見たのは、
無残にも折られてしまった
あのユリの姿です。
「もう少しで花開こうとしていたのに・・・」
 
次の日に、家から ガムテープを持ってきて、
折れたところを止めて あげました。
<茎の白い部分>
 
「駄目かもしれないけど・・・咲くかなあ?」
 
見守る中で、
何とかつぼみを付けたんです。
でも・・・・花の形がおかしいですね。
もっとも、折られてしまったんですから。
それでも必死に、己の命のままに・・・。
 
「うまく開くのかなあ・・・」
 
二日後、何とか開きました。
 
「頑張ってんだなあ・・・もう少しだぞ」
でも、ここまでの様な感じもしました。
まあ、一度は折られてしまったんだから、
「もう、生きる気力もなくなったわ!」と、
諦めていたんだから・・・これでも、立派!。
よく開いたと、われながら、植物の生命力に
感心した瞬間でした。
「もう少し広げられたらいいんだけど」と、
欲を胸に収めてその場を去りました。
 
翌日また散歩の時に、はやる気持ちを抑えきれずに
早足で・・・どうだろう?・・・咲いたか?
 
「咲いた~~!!」
 
見事に満開でした。
 
本当によく頑張ったと思います。
一度は折られて、もう駄目か!と、
観念したのですが。
 
考えてみれば、
生き物はみんな同じように思います。
 
打ちひしがれた時、一点の光明も見えない、
前進の足をすくわれて立てない時・・・・・など、
まわりからの一言がどれ程大きな支えになるか、
前進の力となるか。
 
まさに、言葉の力ですね。
 
この百合の折られた茎に巻いてあげた
ガムテープが、人間で言えば、まわりからの
励ましと言えるのでは。
 
今では花も散ってしまった百合を近くに見ながら、
通り過ぎる散歩となりました。
また、いつの日にか、命の輝きに出会える事を
信じながら・・・・・・・。
 
 
 
     ~エンカレ:励言~
 
     たとえどんな人生でも
 
     自分の命は世界で一つ
 
    自分が生きねば 誰が生きる
 
    打つな~捨てるな~抱きしめろ